はじめに
2024.11.27 リリース以降、メンバーインポート項目設定がアップデートされ、より細かな分岐や条件付け、データの加工を設定することが可能となりました。
カスタム項目との組み合わせにより大幅にカスタマイズ性が向上しており、従来では叶わなかったメンバーインポートを実現することが可能となっています。
利用可能なデータ加工方式
- アカウント属性をそのままインポート
- 文字列を結合
- 文字列を分割
- 直接入力
- テンプレート
- 日付比較
- 最初に一致したもの
- パターンマッチ
メンバーインポートの基本設定はメンバーインポートを有効にするをご確認ください。
※ UX向上のため、現在のUIや項目の名称は予告なく変更となる可能性がございます。予めご了承ください。
アカウント属性をそのままインポート
[作成]を押下後のインポート元設定画面の初期状態は以下のようになっています。
[設定する]から、従来と同様に対象のアカウント属性をそのままインポートすることが可能です。
文字列を結合
「社員番号」と「メールアドレス」を「+」で結合した値をメンバーのメールアドレスとしてインポートする、といった設定が可能です。
例
社員番号:A001
メールアドレス:taro@example.com
インポートされる値:A001+taro@example.com
文字列を分割
区切り文字を指定し、任意の箇所で分割した値の一部をインポートする、といった設定が可能です。
例
氏名「Bundle 太郎」を半角スペースで分割した前半部分(Bundle)を「姓」としてインポートする。
※ 上記画像内の[区切り文字]には半角スペースが入力してあります
※ [取得位置]の[0]は分割された値の1つ目の値を指します。分割された値の2つ目は[1]、3つ目は[2]と続きます。
直接入力
固定の値を直接指定することが可能です。
全てのメンバーのカスタム項目に固定の値をインポートしたい場合などにご活用いただけます。
テンプレート
Shopify社が独自に開発したテンプレート言語「Liquid」を使用してデータを加工することが可能です。
指定したアカウント属性を[input]で受け取ります。
(公式リファレンス)Liquid
例
アカウントのメールアドレスの「@」以前だけを取り出し、「@example.com」と結合した値をメールアドレスとしてメンバーにインポートする
{{ input | split: "@" | first }}@example.com
日付比較
「アカウント属性(日付)」と「アカウント同期が実行された日付」または「指定した日付」を比較して、比較結果によってインポートされる値を変えることが可能です。
※ プレビュー実行時には「プレビューが実行された日付」が比較対象となります。
例
アカウントの「離職日」がアカウント同期が実行された日より前だった場合に「離職済」、そうでない場合には「在職中」をそれぞれインポートする。
最初に一致したもの
全てのアカウントが持っているわけではない属性をインポートする時に、分岐を設定することが可能です。
例
アカウントが「ビジネスネーム:姓」を持っていれば、メンバーの[姓]としてインポートする。
アカウントが「ビジネスネーム:姓」を持っていなければ、代わりに「姓」をメンバーの[姓]としてインポートする。
パターンマッチ
複数のパターンでの分岐を設定し、それぞれの分岐先に応じた値をインポートすることが可能です。
例
アカウントの「在籍区分」が... | メンバーの在籍ステータスを... |
退職 | 離職済 |
在職 | 在職中 |
上記いずれにも該当しない | 休職中 |