はじめに
2025.01.08 リリース以降、アカウントのパラメータ項目設定がアップデートされ、より細かな分岐や条件付け、データの加工を設定することが可能となりました。
カスタム項目との組み合わせにより大幅にカスタマイズ性が向上しており、従来では叶わなかったプロビジョニングを実現することが可能となっています。
利用可能なデータ加工方式
- メンバー属性をそのままプロビジョニング
- 文字列を結合
- 文字列を分割
- 直接入力
- テンプレート
- 日付比較
- 最初に一致したもの
- パターンマッチ
アカウントのパラメータの基本設定はプロビジョニング時に送信する値をカスタマイズする(アカウントのパラメータ)をご確認ください。
※ UX向上のため、現在のUIや項目の名称は予告なく変更となる可能性がございます。予めご了承ください。
メンバー属性をそのままプロビジョニング
[編集]を押下後のパラメータ編集画面の初期状態は以下のようになっています。
初期状態では、Bundle側で設定したメンバーの属性をアカウントのパラメータとしてプロビジョニングします。
文字列を結合
「社員番号」と「プライマリメールアドレス」を「+」で結合した値をアカウントのメールアドレスとしてプロビジョニングする、といった設定が可能です。
例
社員番号:A001
メールアドレス:taro@example.com
プロビジョニングされる値:A001+taro@example.com
文字列を分割
区切り文字を指定し、任意の箇所で分割した値の一部をプロビジョニングする、といった設定が可能です。
例
メンバー属性の部署1「営業部/国内営業課/第1チーム」を「/」で分割した[取得位置][0](営業部)を「部署」としてプロビジョニングする。
※ [取得位置]の[0]は分割された値の1つ目の値を指します。分割された値の2つ目は[1]、3つ目は[2]と続きます。
直接入力
固定の値を直接指定することが可能です。
全てのアカウントの特定の属性に固定の値をプロビジョニングしたい場合などにご活用いただけます。
テンプレート
Shopify社が独自に開発したテンプレート言語「Liquid」を使用してデータを加工することが可能です。
指定したメンバー属性を[input]で受け取ります。
(公式リファレンス)Liquid
例
メンバーのプライマリメールアドレスの「@」以前だけを取り出し、「@example.com」と結合した値をメールアドレスとしてプロビジョニングする。
{{ input | split: "@" | first }}@example.com
日付比較
「メンバーの属性(入社日)」と「プロビジョニングが実行された日付」または「指定した日付」を比較して、比較結果によってプロビジョニングされる値を変えることが可能です。
※ プレビュー実行時には「プレビューが実行された日付」が比較対象となります。
例
メンバーの「入社日」がプロビジョニング実行日より後だった場合に「プライマリメールアドレス」、そうでない場合には「個人メールアドレス」をそれぞれプロビジョニングする。
最初に一致したもの
全てのアカウントが持っているわけではない属性をプロビジョニングする時に、分岐を設定することが可能です。
例
メンバーの属性が「ビジネスネーム(姓)」を持っていれば、アカウントの[姓]としてプロビジョニングする。
メンバーの属性が「ビジネスネーム(姓)」を持っていなければ、代わりにメンバーの属性「姓」をアカウントの[姓]としてプロビジョニングする。
パターンマッチ
複数のパターンでの分岐を設定し、それぞれの分岐先に応じた値をプロビジョニングすることが可能です。
例
メンバーの「雇用形態」が... | プロビジョニング時の「表示名」を... |
正社員 | regular |
役員 | board-member |
上記いずれにも該当しない | メンバーの「雇用形態」をそのままプロビジョニングする |